母乳のこと
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母乳のこと

おっぱいが出ない <乳汁分泌不全>

東洋医学では「少乳」、「乳汁不行」、「欠乳」

①産後2~3日中に自然に分泌されてくるはずの乳汁が分泌されない、
 または非常に少ないことをいいます。

(※一回の哺乳時の充足量といわれる分泌乳量は約60ml以上)

②これは…

・乳汁の産生が少ないので、少ししか出ない。 ・産生は十分なのに乳汁の排出が上手くいかない。 ・赤ちゃんの抱き方が悪い。 ・陥没乳頭で、赤ちゃんが乳首をくわえられない。 ・赤ちゃんの吸啜(吸い方)の仕方に問題がある。 …などによります。

東洋医学からみた乳汁分泌不全

①気血両虚による「少乳」

分娩時の出血が多く、また、長時間の陣痛に苦しんだために体力が著しく消耗した場合、 「少乳」が発症します。

②肝鬱気滞による「少乳」

産後様々なストレスにより抑うつ状態になると、肝気がうっ血して、発症します。 乳房の強い張り感、痛み、内熱を発症します。
乳汁分泌不全に対する鍼灸療法は、仮性乳汁分泌不全が対象になります。本疾患は「乳腺炎」などの合併を認めない場合、産科の対象とならず、助産師やマッサージ師による乳房マッサージが治療の中心となります。 しかしながら、乳房マッサージのみではなかなか充足に至らない現状もあり、そこで、乳房マッサージに「ツボ」療法を併用する治療が行われています。 鍼灸治療は、「非薬物療法」であることから、母親および乳児への影響もなく、積極的に使用されることが望まれる治療です。

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